
楽天モバイルは海外106の国と地域で、毎月2GBまで追加料金なしでデータ通信を利用できます。大手キャリアのように1日ごとの定額料金がかからないため、短期の海外旅行であればお得に使える通信手段の一つです。 とはいえ、2GBを超えた場合の追加料金や、通話・SMSの料金体系を正しく理解しておかないと、帰国後に思わぬ請求が届くこともあります。特にiPhoneユーザーはRakuten Linkアプリの制限に注意が必要です。 この記事では、楽天モバイルの海外ローミング料金を項目別にわかりやすく整理し、他キャリアとの比較や高額請求を防ぐための設定方法まで解説します。海外旅行の通信費を賢く抑えるためにぜひ参考にしてください。
目次

楽天モバイルの海外ローミングは、Rakuten最強プランに含まれるサービスです。別途申し込みは不要で、設定をオンにするだけで海外でもデータ通信を利用できます。ここでは、料金体系の基本を整理します。
楽天モバイルの海外ローミングでは、毎月2GBまでのデータ通信がプラン料金に含まれています。国内で利用したデータ量と合算されるため、たとえば国内で1GB、海外で2GBの合計3GB利用なら、月額1,078円(税込)で収まります。
2GBを使い切ると、海外での通信速度が最大128kbpsに制限されます。128kbpsではテキストメッセージの送受信やマップの表示に時間がかかるため、快適にインターネットを使いたい場合は追加チャージが必要です。
追加チャージは1GBあたり500円で、有効期限は購入日から31日間です。my楽天モバイルアプリからいつでも購入できるので、データ容量が足りなくなった場合も現地で手軽に対応できます。
2025年12月時点で、楽天モバイルの海外ローミングは飛行機内を含む106の国と地域に対応しています。韓国、台湾、タイ、ハワイ、グアムといった日本人に人気の渡航先はほぼカバーされています。
ただし、大手キャリア(ドコモは200以上、auは160以上)と比較すると対応エリアは少なめです。渡航先が対応しているかどうかは、楽天モバイル公式サイトの「海外ローミング対応エリア」ページで事前に確認しておきましょう。
アフリカや中南米の一部地域は非対応のケースがあるため、マイナーな渡航先の場合は特に注意が必要です。
関連記事:データローミングとは?設定方法やオン・オフの違い・注意点をわかりやすく解説
楽天モバイルの海外ローミングにかかる費用を一覧にまとめました。
項目 | 料金(税込) |
|---|---|
海外データ通信(2GBまで) | プラン料金に含まれる |
データチャージ | 1GBあたり500円 |
チャージ有効期限 | 購入日から31日間 |
2GB超過後の速度 | 最大128kbps |
対応国・地域 | 106カ国 |
利用限度額 | 月20,000円 |
月の利用限度額が20,000円に設定されているため、万が一チャージを繰り返しても、それ以上の請求は発生しません。ただし、限度額に達するとデータ通信が停止されるため、長期滞在の場合は計画的にデータを使う必要があります。

海外ローミング中はデータ通信だけでなく、通話やSMSにも料金が発生する場合があります。楽天モバイルの場合、Rakuten Linkアプリを使うかどうかで料金が大きく変わるため、事前に仕組みを把握しておくことが大切です。
Rakuten Linkアプリを使えば、海外から日本の電話番号への発信が無料になります。相手がRakuten Linkを使っていなくても無料で通話できるため、海外旅行中に日本の家族や友人に連絡したい場合に重宝します。
ただし、この無料通話を利用するには、渡航前にRakuten Linkの初期設定と認証を済ませておく必要があります。海外に出てから初めて設定しようとすると、認証がうまくいかないケースがあるため注意してください。
また、海外から海外への発信はRakuten Linkを使っても有料となる場合があります。現地のレストランやホテルに電話する際は、通話料が発生する可能性を考慮しておきましょう。
iPhoneではRakuten Linkアプリでの着信に制限があり、海外で電話を受ける場合はiOS標準の電話アプリで着信します。この場合、国際電話の着信料金が発生するため、想定外の料金がかかることがあります。
Androidスマートフォンの場合はRakuten Linkでの着信が可能なため、この問題は発生しません。iPhoneユーザーで海外での着信が多くなりそうな場合は、LINEやその他のIP通話アプリを活用するなどの対策を検討しましょう。
国際通話を頻繁に利用する方は、月額980円の「国際通話かけ放題」オプションの加入も選択肢の一つです。対象国への発信が定額でかけ放題になるため、通話料金を気にせず電話したい方に向いています。
Rakuten Linkアプリを使った国際SMSは送受信とも無料です。テキストメッセージで連絡を取る場合は、必ずRakuten Linkアプリから送信してください。
OS標準のメッセージアプリから送信した場合は、1通あたり100円(不課税)の送信料が発生します。受信については無料ですが、送信と受信でアプリを使い分ける必要がある点に注意してください。
海外でSMSを利用する前に、my楽天モバイルの契約プラン画面で「国際通話・国際SMS」の設定がオンになっているか確認してください。この設定がオフのままだと、海外からSMSを送信できません。

楽天モバイルの海外ローミング料金がどの程度お得なのかは、他キャリアと比較するとわかりやすくなります。ここでは、主要キャリアの海外ローミング料金を比較し、楽天モバイルの立ち位置を整理します。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の海外ローミングは、1日単位の定額制が主流です。楽天モバイルとの料金差を表にまとめました。
キャリア | 料金体系 | 1日あたりの目安 | 対応国数 |
|---|---|---|---|
楽天モバイル | 月2GB無料+1GB/500円 | 約33円(2GB÷30日換算) | 106 |
ドコモ(世界そのままギガ) | 1日定額制 | 980円(24時間) | 200以上 |
au(海外放題) | 1日定額制 | 800〜1,200円(24時間) | 160以上 |
ソフトバンク(海外あんしん定額) | 1日定額制 | 980円(24時間) | 200以上 |
楽天モバイルは2GB以内の利用であればプラン料金のみで済むため、短期旅行では圧倒的にコストを抑えられます。3泊4日の旅行で他キャリアの1日定額を使うと3,200円~3,920円程度かかるところ、楽天モバイルなら2GB以内であれば追加料金ゼロです。
ただし、大手キャリアは1日の利用量に制限がないプランが多いため、動画視聴やビデオ通話を頻繁に使う方には大手キャリアの方が安心感があります。
ahamoは海外91の国と地域で、追加料金なしで月30GBのデータ通信が利用可能です。楽天モバイルの2GBと比べるとデータ容量の差は大きく、海外でのデータ使用量が多い方にはahamoの方が向いています。
ただし、ahamoには15日間の利用制限があり、海外での利用開始から15日を超えると通信速度が最大128kbpsに制限されます。2週間以上の長期滞在では注意が必要です。
また、ahamoの月額料金は2,970円(税込)で、楽天モバイルの最低料金1,078円(税込)と比べると割高です。国内でのデータ使用量が少ない方は、楽天モバイルの方がトータルコストを抑えられるでしょう。
関連記事:ahamoは海外でそのまま使える!設定方法・注意点・15日制限を徹底解説
楽天モバイルの無料枠2GBでどの程度利用できるのか、用途別の目安をまとめました。
用途 | 1日あたりの消費量目安 | 2GBで使える日数 |
|---|---|---|
テキストメッセージ・メール | 約10MB | 約200日 |
マップ・ナビゲーション | 約50MB | 約40日 |
SNS(写真閲覧) | 約200MB | 約10日 |
Web検索・ニュース | 約100MB | 約20日 |
動画視聴(中画質) | 約500MB | 約4日 |
マップやSNSを中心に使う3泊4日程度の旅行なら、1日あたり約300MBの消費で合計1.2GB前後に収まる計算です。動画視聴を控えれば、2GBの無料枠内で十分に対応できるでしょう。
一方、1週間以上の滞在や動画を頻繁に視聴する場合は、2GBでは不足する可能性が高くなります。その場合は追加チャージか、別の通信手段の検討をおすすめします。

海外ローミングで最も避けたいのが、帰国後の高額請求です。楽天モバイルは利用限度額が設定されているため、数万円規模の請求になるリスクは低いものの、意図しない料金が発生しないよう事前の設定が重要です。
海外出発前に、以下の3つの設定を必ず確認しておきましょう。
まず、my楽天モバイルアプリで「海外ローミング」の設定をオンにします。この設定がオフのままだと、渡航先でデータ通信を利用できません。出発当日に慌てないよう、前日までに設定を完了しておくのがおすすめです。
次に、Rakuten Linkアプリの初期設定と認証を済ませておきます。海外での無料通話・無料SMSを利用するために必須のステップです。
最後に、不要なアプリのバックグラウンド通信をオフにしておくことも重要です。アプリの自動更新やクラウド同期は、気づかないうちにデータを消費する原因になります。
渡航先に到着したら、スマートフォンの「データローミング」をオンに切り替えます。iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」の順でオンにできます。
Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「ローミング」をオンにします。機種によってメニューの表記が異なる場合がありますが、基本的な操作は同じです。
接続がうまくいかない場合は、一度機内モードをオンにしてからオフに切り替えてみてください。それでも接続できない場合は、ネットワーク設定を「自動」から「手動」に変更し、利用可能なネットワークを選択することで解決する場合があります。
2GBの無料枠を最大限活用するために、いくつかの節約テクニックを紹介します。
ホテルやカフェのフリーWi-Fiを積極的に活用するのが基本です。滞在先でWi-Fiに接続している間はモバイルデータを消費しないため、動画の視聴やアプリのアップデートはWi-Fi環境下で行うのが効果的です。
Googleマップのオフラインマップ機能を使えば、データ通信なしでもナビゲーションを利用できます。渡航先の地図データを出発前にダウンロードしておけば、地図の読み込みによるデータ消費を大幅に削減できます。
また、写真や動画のクラウドバックアップを一時的にオフにしておくと、バックグラウンドでの通信量増加を防げます。旅行中に撮影した写真のバックアップは、帰国後にWi-Fi環境で行えば十分です。
関連記事:海外でスマホを使う方法は?2026年最新の通信手段と料金を徹底比較

楽天モバイルの2GB無料枠では足りない場合、追加チャージ以外にも複数の通信手段があります。旅行の日数やデータ使用量に合わせて、最適な方法を選んでみてください。
楽天モバイルの追加チャージは1GBあたり500円です。2GB追加で1,000円、5GB追加で2,500円と、使えば使うほど費用がかさみます。
一方、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」をはじめとする海外eSIMサービスなら、渡航先に合わせたデータプランを事前に購入できます。必要な容量だけを選べるため、長期滞在や大容量利用のケースではコストパフォーマンスに優れています。
楽天モバイルの追加チャージは操作の簡単さが魅力ですが、5GB以上必要な場合は海外eSIMの方がトータルコストを抑えられるケースが多いでしょう。渡航先と滞在日数が決まったら、事前に料金を比較してみることをおすすめします。
ポケットWi-Fiレンタルは、1台で複数人がインターネットに接続できる点がメリットです。家族やグループでの旅行で、全員分の通信手段を1つにまとめたい場合に向いています。
ただし、レンタル料金は1日あたり500円~2,000円程度が相場で、受け取り・返却の手間もかかります。空港カウンターでの受け取りを忘れたり、返却期限を過ぎて延滞料金が発生したりするトラブルも少なくありません。
1人旅や少人数での旅行であれば、スマートフォンだけで完結するeSIMの方がスムーズです。荷物が増えない点や、バッテリー残量を気にする必要がない点も、eSIMの大きな利点といえるでしょう。
関連記事:LINEMOは海外で使える?料金プラン・設定方法・注意点を徹底解説
渡航先の空港や街中のショップで現地SIMカードを購入する方法もあります。現地の通信回線を直接利用するため、安定した通信品質を比較的安価に確保できます。
ただし、SIMカードの差し替えが必要なため、楽天モバイルのSIMと入れ替える手間がかかります。eSIM対応のスマートフォンであれば、楽天モバイルの物理SIMはそのままに、eSIMとして現地回線を追加するデュアルSIM運用も可能です。
言語の壁やSIMカード購入時のトラブルが心配な場合は、日本語対応の海外eSIMアプリを活用すれば、出発前に日本語で設定を完了できます。現地で店舗を探す必要もないため、到着後すぐにインターネットを利用開始できます。

楽天モバイルの海外ローミングは2GBまで無料で使える便利なサービスですが、データ容量の不足や対応国の制限が気になる方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」の活用がおすすめです。トリファなら世界195以上の国と地域に対応しており、必要な容量をアプリから数タップで手配できます。物理SIMカードの差し替えは不要で、楽天モバイルの回線はそのまま維持したまま、eSIMとして海外データ通信を追加できます。
楽天モバイルの2GB無料枠を日本への通話やSMS用に温存しつつ、データ通信はトリファのeSIMで賄うという使い方も可能です。出発前にアプリでプランを購入しておけば、現地での設定に手間取ることもありません。
海外旅行の通信手段でお悩みの方は、ぜひトリファをチェックしてみてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。