韓国旅行でスマホを快適に使いたいけれど、ローミングの高額請求が心配、eSIMや現地SIMの設定が難しそう、どの方法が一番お得なのかわからないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
目次
韓国でスマホを使う方法はいくつかあり、それぞれのメリット・デメリットを知っておくことが大切です。用途にあった通信手段を選べば、適正な費用負担で必要な通信容量を利用できます。
本記事では、韓国でスマホを使う方法としてローミングやレンタルWi-Fi、現地SIM/eSIM、渡航者向けSIM/eSIMを紹介します。方法ごとの特徴を知ることで、自分に合った使い方を選べるでしょう。
韓国渡航時にスマホを使う方法は、以下の5つです。
通信品質や料金、利便性など、何を重視するかによって適した方法は異なります。それぞれの特徴を正しく理解し、自分にあった方法を選びましょう。
契約しているキャリアが国際ローミングを提供している場合、韓国でスマホを使えます。ドコモやau、Softbankなどのキャリアは、国際ローミングを提供しています。MVNOも国際ローミングを提供している場合が多いため、まずは自分が契約しているキャリアの状況をチェックしましょう。
新たにSIMを用意したり契約し直したりする必要がなく、普段使用しているスマホとSIMをそのまま利用できます。手間を削減したいと考えている人にオススメの方法です。
渡航者向けに提供されているレンタルWi-Fiを使用するのも方法のひとつです。レンタルWi-Fiは1台で複数のデバイスを同時に接続できるため、複数名での旅行でも使いやすいでしょう。2台以上のデバイスを使用する場合にも、レンタルWi-Fiなら通信コストを削減できます。
ただし、旅行中はモバイルルーターの持ち運びと充電管理が欠かせません。また、貸出・返却の手続きもあるため、忘れないようにしましょう。グループ旅行で安定した通信環境を重視する人、設定に不安がある人にオススメです。
現地のキャリアが提供している旅行者向けのeSIMやSIMカードを利用すれば、韓国で手持ちのスマホを使用できます。韓国で通信サービスを提供しているSKTelecom、KT、LG U+などのキャリアは、旅行者向けのサービスを提供しています。
空港や港にあるカウンターやコンビニなどで契約できるだけでなく、Amazonや楽天を利用すれば事前に準備することも可能です。通信コストも比較的安価なため、通信品質の高さやコストパフォーマンスを重視する人に向いています。
渡航者向けのeSIMを提供している事業者もあり、事前に準備を済ませて現地でスムーズに利用したい人にオススメです。出国前にサービスを契約してeSIMプロファイルをインストールしておけば、韓国入国後にすぐ利用できます。
一部のサービスを除いて手続きがすべてオンラインで完結し、時間がかからないのも特徴です。また、eSIMは物理SIMカードの交換が不要で、物理的に紛失するリスクはありません。手続きのスピーディさや利便性を重視する人にオススメの方法です。
韓国はフリーWi-Fiの整備が進んでいて、さまざまな場所で利用できます。空港や地下鉄駅、バスターミナル、飲食店、小売店などに設置されているケースが多く、無料でインターネットに接続可能です。
しかし、接続が不安定になりやすい、セキュリティリスクが高い、移動中には利用できないなどの制約があります。そのため、フリーWi-Fiは補助的な通信手段と考え、メインの通信手段は別途用意しておいたほうがよいでしょう。
また、使用時はセキュリティリスクがあることを意識し、決済情報をはじめとした重要な情報を送受信しないことも大切です。
韓国でスマホを使うために選べる方法には、それぞれにメリット・デメリットがあります。適切な通信手段を選ぶには、それぞれの特徴を理解して自分の用途や求めるものに合ったものを選ぶことが必要です。
メリット・デメリットを以下にまとめたため、ぜひ参考にしてみてください。
手段 | メリット | デメリット |
国際ローミング | ・別の通信事業者と契約しなくて済む ・日本の電話番号をそのまま使用できる ・簡単に使用できる | ・料金が高くなりやすい ・キャリアによっては申し込みが必要になる |
レンタルWi-Fi | ・複数のデバイスを接続できる ・コストパフォーマンスがよい | ・貸出・返却の手間がかかる ・ルーターの管理・充電が必要になる ・紛失時に補償を求められる |
現地SIM・eSIM | ・安価に利用できる ・通信品質が安定しやすい ・手持ちのスマホをそのまま使える | ・対応バンドによっては通信が安定しない ・細かい設定が必要なケースがある |
フリーWi-Fi | ・事前準備が不要である ・料金がかからない | ・接続できる場所が限られている ・セキュリティリスクが高い ・通信速度が安定しにくい |
上記のポイントを総合的に考えると、国際ローミング・レンタルWi-Fi・現地回線のいずれかをメインで使用し、フリーWi-Fiを補助的に使用するのがオススメです。
韓国でのeSIMの使い方|設定の仕方やメリット・デメリットを解説
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分の使い方や用途、予算などを考えて適したものを選ぶことが必要です。ここでは、選び方の一例として以下を紹介します。
これから韓国に渡航する人でどの通信手段がよいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
複雑な手続きをせずに今使っているスマホをそのまま使いたい人には、国際ローミングがオススメです。基本的に、使用しているスマホの設定画面からローミングをONにするだけで利用できます。
現地で日本の携帯電話番号をそのまま使用でき、家族や友人からの連絡を受けられるのもメリットです。物理SIMカードの交換やeSIMのインストールなどの作業も必要ありません。
ただし、契約しているキャリアによっては、別途申し込みが必要な場合があります。まずはキャリアのWebサイトで申し込みが必要か確認してみましょう。
複数人で旅行する場合や、数台のデバイスを接続しなければならない場合は、レンタルWi-Fiがオススメです。1台のモバイルルーターで最大5〜10台のデバイスを同時に接続でき、比較的安定した通信を利用できます。
また、国際ローミングより安価な料金設定であることが多く、コストパフォーマンスにも優れています。ただし、モバイルルーターの管理や貸出・返却手続きに手間がかかる点に注意が必要です。紛失・破損時は金銭的な補償が求められます。
通信品質の高さとコスト削減を両立したい人には、現地回線の利用がオススメです。韓国の大手キャリアは旅行者向けのサービスを提供していて、簡単な手続きで利用できます。
データ通信量が無制限のプランもあり、適切に選べば通信量を気にする必要はありません。一部プランでは韓国の電話番号も付与され、現地での連絡や各サービスの予約に利用可能です。
手持ちのスマホが韓国の通信バンド(周波数帯)に対応していて、手続き面に問題がなければ現地回線を利用するとよいでしょう。
事前に準備を整えつつ、高品質な通信を利用したい人には渡航者向けeSIMがオススメです。eSIMに対応したスマホがあるなら、事前にオンラインで手続きすればスムーズに利用できます。
サービス提供事業者のサイトから手続きを済ませ、eSIMプロファイルをインストールしておけば、韓国に到着すると同時にインターネットへの接続が可能です。
設定時は2次元コードを読み取ることですぐにアクティベートでき、返却や解約の手続きも必要ありません。
韓国でも利用できるeSIMにトリファ(trifa)というアプリがあります。ぜひこの機会に検討してみてください。
トラブルでメイン回線を利用できないときなど、一時的にインターネットを使用したいときにはフリーWi-Fiがオススメです。韓国では空港や鉄道駅、店舗、ホテルなどの多くの場所にフリーWi-Fiが整備されていて、無料で接続できます。
ただし、速度が安定しにくくセキュリティ面にも不安があるため、普段遣いとして利用する手段としてはオススメできません。安全かつ快適に旅行するためにも、フリーWi-Fiの利用は最低限に限ったほうがよいでしょう。
韓国でスマホを利用する方法に応じて、通信するためにスマホ側で設定が必要になるケースがあります。
韓国に到着してから慌てないようにするためにも、使用する方法にあわせて必要な設定を事前に済ませておきましょう。
国際ローミングを使用する場合は、スマホの設定アプリからローミングをONにすれば利用できます。ただし、キャリアによっては事前に申し込まなければ利用できない場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
申し込みが必要な場合は、キャリアの公式サイトやアプリなどから手続きします。また、キャリアが提供しているアプリからローミングサービスのON/OFFを切り替えられるパターンもあります。
現地でレンタルWi-FiやフリーWi-Fiを利用する際には、スマホのWi-FiをONにしてモバイルルーターに設定しているSSIDとパスワードを入力します。フリーWi-Fiの場合は、施設の管理者に必要な情報を確認してください。
接続する前には必ず正しいSSIDであるか確認し、不審なWi-Fiスポットには接続しないように注意が必要です。セキュリティを高めたいのであれば、別途VPNサービスを利用するなどの対策を検討しましょう。
eSIMを使用する場合は、まず手持ちのスマホがeSIMに対応しているか確認しましょう。eSIM関連の設定項目やEIDが表示される場合は、eSIM対応機種です。
eSIMを使用する場合は、まずサービス提供事業者のWebサイトで契約します。契約が完了すると、事業者からインストール用の2次元コードを受け取れます。次に、スマホで受け取った2次元コードをスキャンしてインストールしましょう。
上記の手順で設定できない場合は、アクティベーションコードやSM-DP+アドレスの入力が必要です。
必要な場合はAPNを設定します。多くの場合自動で行われますが、接続できない場合は手動設定が必要です。出発前に設定しておくと、韓国に到着してすぐインターネットを利用できます。
物理SIMカードを使用する場合は、韓国用のSIMをスマホに挿入する必要があります。
まずはスマホの電源をOFFにしてから、SIMピンを使ってトレイを抜きましょう。次に、日本で使用しているSIMを取り外し、韓国で使用するSIMをスロットにセットして端末に挿入します。DSDV(デュアルSIM)運用をする場合は、日本のSIMはそのままにし、空きスロットに韓国用の物理SIMカードを挿入しましょう。
eSIMと同様にAPN設定が必要な場合は、サービス事業者ごとの手順にしたがって設定します。設定が完了したら、韓国到着後に正常に通信できるかチェックしましょう。
韓国旅行で使えるSIMカードとは?eSIMとの違いも徹底解説
今使っているスマホをそのまま韓国で利用する場合、事前に確認しておきたいことが3つあります。
渡航後に慌てないためにも、確認すべきポイントを正しく理解しておきましょう。
韓国でスマホを使用するには、スマホが対応しているバンドがキャリアのバンドと対応していなければなりません。手持ちのスマホを使用する場合、韓国キャリアが使用している以下のバンドに対応しているか事前に確認しましょう。
5Gバンド | 4Gバンド |
n78 | Band 1 Band 3 Band 5 Band 7 Band 8 |
多くのスマホは上記のバンドに対応しているため、そのまま使用できます。しかし、古いスマホや特定の国でのみ販売されていたスマホの場合は、一部のバンドに対応していないことがあります。念のため、メーカーの公式サイトで確認しておくことが大切です。
旅行中のデータ使用量を事前に試算し、適切な通信容量のプランを選択することが重要です。旅行中は地図アプリ、翻訳アプリ、SNS投稿、写真・動画アップロードなどで、普段より多くのデータを消費する傾向があります。
旅行中に契約した通信容量を使い切ると、通信速度が遅くなって快適に利用できません。もし、データ通信量に不安があるなら、無制限プランを検討することをオススメします。
契約予定の通信サービスの提供エリアに、韓国を含んでいるかも忘れずにチェックしましょう。韓国向けのプランであれば問題ないものの、周遊プランをはじめとした複数エリアでの利用を前提にしているものは要注意です。
韓国がサービスエリアに含まれていなければ、現地到着後にインターネットを利用できません。基本的にサービスエリアは、提供事業者のWebサイトや販売ページに掲載されています。
トリファ(trifa)は渡航者向けのeSIMサービスを提供しており、韓国でも使用可能です。コストパフォーマンスを重視しつつ安定した通信環境を確保したい人は、ぜひトリファ(trifa)のeSIMを検討してみてください。
サポートは完全日本語対応で24時間365日受け付けており、万が一のトラブルが発生したときも安心です。韓国では現地キャリア(SK Telecom)のローミングを使用しており、通信品質が高く安定しています。
2025年6月時点において、韓国渡航者向けに提供しているプランは以下のとおりです。
期間 | 料金 |
3日間 | 1GB: 790円 3GB: 1,760円 無制限: 2,970円 |
5日間 | 3GB: 1,960円 5GB: 2,720円 無制限: 5,990円 |
15日間 | 3GB: 2,360円 5GB: 3,120円 無制限: 11,990円 |
31日間 | 5GB: 3,920円 10GB: 5,300円 無制限: 16,000円 |
60日間 | 10GB: 6,750円 30GB: 13,400円 無制限: 17,400円 |
渡航期間や必要なデータ通信量に応じて、適したプランを選びましょう。なお、現地の電話番号は提供していません。
トリファ(trifa)について知りたい、アプリをダウンロードしたいという人は、ぜひ以下のリンクからサービスの詳細を確認してみてください。
ライター
トリファ編集部
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