バッキンガム宮殿は、ロンドンの中心部にある英国王室の公式住居です。衛兵交代式で知られていますが、「行ってみたら今日はやっていなかった」「中に入れると思っていたのに入れなかった」という声も少なくありません。 理由はシンプルで、この宮殿は訪れる曜日と季節によって見られるものが変わるからです。衛兵交代式は毎日あるわけではなく、内部のステートルームは夏の数か月しか公開されません。しかも衛兵交代式のスケジュールは固定ではなく、当日の朝に中止が決まることもあります。 この記事では、英国王室公式サイト(royal.uk)、儀式を行う近衛師団の公式サイト(Household Division)、ロンドン観光公式サイト(visitlondon.com)の情報をもとに、曜日別に何が見られるのか、2026年のステートルーム公開期間とチケット、当日つまずきやすい保安検査までを整理します。 夏の公開期間を外して訪れる場合の代替プランや、現地でスケジュールを確認するための通信の準備もあわせて紹介します。
目次

バッキンガム宮殿は、1837年から英国君主のロンドンにおける公式住居として使われている建物です。観光名所であると同時に、国賓の接遇や叙勲が行われる現役の王室施設でもあります。
このセクションでは、訪問前に押さえておきたい基礎を4点にまとめます。
もともとこの建物は「バッキンガム・ハウス」と呼ばれる邸宅でした。英国王室公式サイトによると、1761年にジョージ3世が購入し、1820年からジョージ4世が本格的な改築に着手しています。
公式住居として使われ始めたのは1837年です。同サイトは、ヴィクトリア女王が1837年7月に最初に住み始めた君主だと記しています。以来、この宮殿は英国君主のロンドンの住まいであり続けています。
現在の見た目に近い形になったのは20世紀に入ってからです。正面の前庭と門・柵は1911年に完成し、1913年には外壁を張り替えることが決まりました。英国王室公式サイトによると、この工事が終わったのは第一次世界大戦が始まる直前です。
観光客におなじみのバルコニー登場も、歴史のある行事です。公式サイトによれば、記録に残る最初の王室バルコニー登場は1851年にさかのぼります。
バッキンガム宮殿の部屋数は775室です。英国王室公式サイトはその内訳を、公式の間(ステートルーム)19室、王族と来賓の寝室52室、スタッフ用寝室188室、事務室92室、浴室78室と公開しています。
建物のサイズも公表されています。正面の幅は108メートル、中央の中庭を含む奥行きは120メートル、高さは24メートルです。
住まいというより小さな街に近い規模ですが、その大半は非公開です。観光客が入れるのは、夏の公開期間に開かれる19室のステートルームと、その出口につながる庭園に限られます。
なお、この宮殿は年間を通じて公式行事の会場としても稼働しています。公式サイトは、国賓晩餐会やガーデンパーティーなどのゲストとして、年間5万人以上が宮殿を訪れていると記しています。
「ロンドンの世界遺産」と聞いてバッキンガム宮殿を思い浮かべる方は多いのですが、この宮殿はユネスコの世界遺産には登録されていません。
ロンドンで世界遺産に登録されているのは、ウェストミンスター宮殿とウェストミンスター寺院(およびセント・マーガレット教会)、ロンドン塔、キュー王立植物園、そして海事都市グリニッジです。
登録がないことは価値の優劣を意味しません。世界遺産は各国が推薦した物件を審査して登録する仕組みで、バッキンガム宮殿が推薦されていない理由は公表されていません。
観光の満足度という点では、世界遺産かどうかより「その日に何が見られるか」のほうが影響します。以降のセクションでは、そこを具体的に整理していきます。
バッキンガム宮殿には専用の地下鉄駅はありません。ロンドン観光公式サイトは、最寄り駅としてヴィクトリア駅、グリーンパーク駅、ハイド・パーク・コーナー駅の3駅を挙げています。乗り入れる路線は順に、サークル線・ディストリクト線・ヴィクトリア線、ジュビリー線・ピカデリー線・ヴィクトリア線、ピカデリー線です。
徒歩時間は同サイトには記載がありませんが、複数のガイド情報では、いずれの駅からも徒歩10分前後が目安とされています。グリーンパーク駅からは公園の中を歩くルートになるため、天気が良い日はこの経路が快適です。セント・ジェームズ・パーク駅も徒歩圏内にあります。
見学の所要時間は目的によって変わります。衛兵交代式を見るだけなら、儀式そのものは約45分です。良い場所を確保するための待ち時間を加えると、2時間前後を見ておくと安心です。ステートルームの内部見学については、運営元のロイヤル・コレクション・トラスト公式サイトが2時間から2時間半を目安として案内しています。
半日でまとめて回るなら、午前に衛兵交代式、そのあとに宮殿内部かヴィクトリア記念碑・セント・ジェームズ・パークの散策、という組み立てが現実的です。
ロンドンの他のスポットとあわせた回り方は、こちらの記事も参考にしてください。
ロンドン観光の完全ガイド|定番30選・モデルコース・治安・費用まで

日本語のガイド記事の多くは「衛兵交代式は月・水・金の11時」と書いています。曜日は現在の基本パターンとして正しく、11時は実際の引き継ぎの時刻ですが、儀式そのものが動き出すのは10時45分です。しかも固定された時間割ではない点に注意が必要です。
儀式を担当する英陸軍近衛師団(Household Division)の公式サイトは、儀式の内容が直前に変更・中止されることがあると明記しています。ここでは、基本パターンと当日の流れ、そして中止のリスクへの備え方を整理します。
近衛師団公式サイトによると、バッキンガム宮殿での衛兵交代式(King's Guard)は月曜・水曜・金曜に行われ、午前10時45分に始まって所要時間はおよそ45分です。ロンドン観光公式サイトは、実際の警備の引き継ぎが午前11時ごろだと補足したうえで、この儀式を無料で観覧できると案内しています。チケットも予約も必要ありません。
ただし公式カレンダーに実施日が載るのは直前になってからで、何週間前に確定するかは公式には示されていません。旅行の計画段階では「たぶん月水金」として動き、渡航直前に近衛師団の公式カレンダーで実際の日付を確認する、という二段構えが安全です。
国賓の訪問や大規模イベント、部隊の任務の都合で、曜日パターンそのものが崩れる週もあります。「毎週必ずこの3日」と決め打ちしないでください。
現地で当日のスケジュールを確認するには、スマートフォンでインターネットにつながる状態が前提になります。この点は後半の準備セクションで改めて触れます。
儀式は宮殿前だけで完結するわけではなく、その前から複数の場所で部隊が動いています。現地では10時ごろから兵士が各所に集まり始めます。
近衛師団公式サイトの詳細ページによると、午前10時30分にセント・ジェームズ宮殿のフライアリー・コートで旧衛兵が整列し、ウェリントン兵舎では午前10時40分ごろに新衛兵が点検を受けます。新衛兵が宮殿の前庭に入るのは午前11時ごろです。楽隊の演奏とともにウェリントン兵舎から宮殿へ向かう行進があり、この行進自体も見どころのひとつです。
宮殿前では、勤務中の旧衛兵(オールドガード)が新しい衛兵(ニューガード)と交代します。楽隊の演奏を挟みながら進み、近衛師団公式サイトによると、午前11時35分ごろに旧衛兵が宮殿を出て兵舎へ戻ります。
正門前だけを狙うと人垣で何も見えないことがあります。行進の経路を含めて眺める前提で立ち位置を決めると、満足度が上がります。
近衛師団公式サイトは、儀式が短い予告で変更・中止されることがあり、特に雨天では当日の午前10時45分という直前のタイミングで判断されることがあると明記しています。
どの程度の雨で中止になるかという線引きまでは、公式に公表されていません。ロンドンの天気は変わりやすいので、当日の朝に公式カレンダーと天気予報の両方を見ておくと安心です。
天候以外では、国賓の訪問や国家的行事、ロンドンマラソンのような大規模イベントで中止・変更になるケースが報告されています。
ロンドンの月別の天候や服装の目安は、こちらの記事にまとめています。
イギリスの気候を月別に解説!季節ごとの気温・服装とベストシーズン
中止に当たってしまっても、その日を無駄にしない選択肢はあります。もっとも手軽なのは、宮殿の正門前で警備に立つ衛兵そのものを見学することです。交代式がない日でも衛兵は配置されています。
近衛師団公式サイトによると、隊長による衛兵の点検はバッキンガム宮殿だけでなくセント・ジェームズ宮殿でも行われています。ウェリントン兵舎に併設された近衛師団の博物館も候補になります。
翌日以降に予定を組み替えられるなら、火曜・木曜・土曜の「隊長点検」に振り替える手もあります。内容は交代式とは異なりますが、こちらも楽隊を伴う儀式です。
日程をずらせない場合は、ヴィクトリア記念碑とセント・ジェームズ・パークの散策に切り替え、時間をロンドン塔やウェストミンスター方面に回すのが現実的です。

衛兵交代式は、立ち位置によって見え方がまったく違います。宮殿前の柵沿いは最前列を狙う人で早くから埋まり、開始直前に着くと後頭部しか見えないこともあります。
観覧場所は大きく4つに分けられます。それぞれ「何が見えるか」が違うので、写真を撮りたいのか、儀式の全体を眺めたいのかで選び分けてください。
宮殿の前庭で行われる交代のやり取りをもっとも近くで見られる場所です。衛兵の表情や動作まで見えるのは、ここだけです。
その代わり、もっとも混雑します。前列を確保したい場合は、1時間から1時間半前の到着が目安になります。夏休みシーズンはさらに早い到着が必要です。
背が高くない方や小さなお子さん連れの場合、後方に回ると視界がまったく確保できません。この場所を狙うなら早めに行くか、別の場所を選んでください。
宮殿の正面に立つヴィクトリア記念碑は、段差があるぶん視線が高くなります。宮殿の前庭と、ザ・マルを行進してくる部隊の両方を見渡せるのが利点です。
写真を撮りたい場合は、この場所が扱いやすい選択肢です。人の頭越しではなく、宮殿を背景にした構図を作れます。
ただし人気が高いため、階段の上段は早い時間に埋まります。正門前ほどではありませんが、早めに向かってください。
ザ・マルは宮殿の正面から東へ伸びる大通りで、部隊はここを行進します。スパーロード(Spur Road)は宮殿を正面に見て左手にある道で、ウェリントン兵舎から向かう部隊の経路にあたります。
この2カ所は、宮殿前に比べて人が少なめです。儀式そのものは見えませんが、楽隊の演奏とともに進む隊列を近くで見られます。
「宮殿前は諦めて、行進だけしっかり見る」と割り切ると、直前に着いても十分楽しめます。混雑が苦手な方や、小さなお子さん連れにも向いています。
目安をまとめると、正門前の最前列は1時間から1時間半前です。ヴィクトリア記念碑は場所取りが必要なので早めに、ザ・マルやスパーロードは行進の時間に合わせて向かえば間に合います。
持ち物では、双眼鏡があると後方からでも儀式を追えます。長時間立つことになるので、歩きやすい靴も用意してください。折りたたみ傘は、雨具としてだけでなく日差し対策にもなります。
混雑した場所ではスリの被害が報告されています。バッグは体の前で持ち、後ろポケットに財布やスマートフォンを入れないでください。
儀式が終わると一斉に人が動くため、出口方向が混み合います。次の予定は少し余裕を持って組んでおくと安心です。

ロンドン滞在の日程が限られていると、「衛兵交代式のない曜日しか行けない」というケースが出てきます。実は交代式がない日にも、宮殿前では別の儀式が行われています。
曜日ごとに何が見られるのかを整理します。ただしこれは現在の基本パターンであり、週によって変わることを前提に読んでください。
曜日 | 見られるもの | 開始時刻の目安 | 確度 |
|---|---|---|---|
月・水・金 | 衛兵交代式(King's Guard) | 午前10時45分 | 近衛師団公式サイトで確認 |
火・木・土 | 隊長点検(Captain's Inspection) | 午後3時 | 近衛師団公式サイトで確認 |
日 | 日曜パレード | 午前10時 | 近衛師団公式サイトで確認 |
いずれも観覧は無料で、チケットは必要ありません。ただし実施内容は週によって変わるため、これらを目的に渡航日を決める場合は、公式カレンダーで当日の実施内容を必ず確認してください。
もっとも規模が大きく、楽隊の演奏を伴うのがこの日です。宮殿の前庭で旧衛兵と新衛兵が入れ替わり、ウェリントン兵舎やセント・ジェームズ宮殿との間で部隊が行き来します。
はじめてロンドンを訪れて「衛兵交代式を見たい」という場合は、この3曜日のいずれかに宮殿を組み込むのが基本です。
近衛師団公式サイトによると、衛兵は毎日点検を受ける決まりで、交代式がない日は午後3時に隊長が点検します。点検が行われる場所にはバッキンガム宮殿が含まれます。バッキンガム宮殿の交代式は月・水・金なので、火曜・木曜・土曜がこの隊長点検にあたります。
これは勤務中の衛兵を隊長が点検する儀式とされ、交代式ほどの規模はありませんが、儀仗と楽隊は見られます。午前中を別の観光に充てられるため、日程を詰めたい人にはむしろ好都合です。
観客も交代式より少ないので、近くで見やすいという利点があります。
日曜は、交代式とは別に「日曜パレード」が行われます。近衛師団公式サイトによると、この日は連隊旗が衛兵の点検に組み込まれ、儀式は午後3時ではなく午前10時に始まります。
ウェリントン兵舎から楽隊が出発し、宮殿前で連隊旗が掲げられたあと、セント・ジェームズ宮殿との間を部隊が往復します。
日曜に宮殿へ行く予定なら、平日の交代式と同じ時間帯でよいと考えず、10時前には現地にいるつもりで動いてください。
宮殿の屋根に掲げられている旗を見れば、国王が滞在中かどうかが分かります。英国王室公式サイトによると、ロイヤルスタンダード(王室旗)は国王が王室の宮殿に滞在しているときに掲げられます。
国王が不在のときは、代わりにユニオンフラッグ(ユニオンジャック)が掲げられます。赤・青・黄の四分割に紋章が描かれているのがロイヤルスタンダード、おなじみの赤白青の斜め十字がユニオンジャックです。
現地で1秒で確認できる豆知識なので、宮殿に着いたらまず屋根を見上げてみてください。
イギリス各地の見どころとあわせて旅程を考えるなら、こちらの記事も参考になります。
イギリスの観光地おすすめ20選!ロンドンから地方都市まで完全網羅

宮殿の内部にある19室のステートルームは、1年のうち限られた期間しか公開されません。訪問時期がこの期間に重なるなら、旅程に組み込む価値は十分にあります。
ここでは公開期間、チケットの種類と料金、予約方法、館内のルールを順に整理します。料金・日程は年ごとに変わるため、以下は2026年の情報として読んでください。
ロンドン観光公式サイト(visitlondon.com)によると、2026年のステートルーム公開は7月9日から9月27日までです。開館時間は、7月9日から8月31日までが毎日午前9時30分から午後7時30分、9月1日から9月27日までが木曜から月曜の午前9時30分から午後6時30分です。
9月は火曜と水曜が休館になる点に注意してください。9月に訪問予定で曜日が固定されている場合は、まずここを確認してください。
最終入場は閉館の2時間前が目安です。複数のガイドサイトは、7月から8月が午後5時30分、9月が午後4時30分と案内しています。
なお2026年は改修工事の影響で一部の部屋が公開対象から外れると案内されています。見たい部屋がある場合は、訪問前に公式サイトで公開範囲を確認してください。
チケットは「ステートルームだけ見る」「他の施設もまとめて見る」「ガイド付きで特別な区画も見る」の3系統に分かれます。
チケット | 内容 | 大人(25歳以上)の事前購入料金 |
|---|---|---|
ステートルーム | 19室のステートルームと庭園の出口ルート | 33ポンド |
ロイヤル・デイ・アウト | ステートルーム+キングス・ギャラリー+ロイヤル・ミューズ | 65.70ポンド |
ステートルーム+東棟ハイライトツアー | ステートルームに加え、ガイド付きで東棟を見学 | 93ポンド |
ステートルーム単体の料金は、ロンドン観光公式サイトによると大人(25歳以上)33ポンド、18歳から24歳が21.50ポンド、5歳から17歳が16.50ポンドです。5歳未満は無料ですが、事前の予約が必要です。
ロイヤル・デイ・アウトは3施設をまとめた割引券です。運営元の公式サイトによると、事前購入の料金は大人65.70ポンド、18歳から24歳が42.70ポンド、5歳から17歳が32.80ポンドで、個別に買うより1割安くなります。
庭園をより詳しく歩くガーデンハイライトツアーは、ステートルームの見学とセットになった別のチケットとして販売されています。公式サイトによると大人48ポンドで、標準のステートルーム券との差額は15ポンドです。
イギリス旅行全体の予算感を把握したい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
イギリス旅行の費用はいくら?1週間の予算内訳と節約術を徹底解説
ステートルームは日時指定の予約制です。公式サイトで日付と入場時間枠を選んで購入します。日本語対応の販売サイトを使う方法もあります。
当日券も、枠が残っていれば窓口で購入できます。ただし夏休みシーズンは早い時間に売り切れることがあります。
ロンドン観光公式サイトは、当日券が事前購入より数ポンド高くなると案内しています。時間と料金の両面で、事前購入が有利です。
ロンドン観光公式サイトによると、チケットの料金には宮殿への入場、多言語のマルチメディアガイド、特別展の観覧が含まれます。マルチメディアガイドは日本語にも対応しており、追加費用はかかりません。見学ルートの最後にある庭園にはガーデンカフェもありますが、飲食代は別途必要です。
館内はガイドに連れられて回るのではなく、自分のペースで歩くセルフガイド形式です。ロイヤル・コレクション・トラスト公式サイトは、所要時間の目安を2時間から2時間半としています。じっくり見たい方は、余裕を持って3時間を確保してください。
混雑を避けたいなら、朝一番の入場枠が狙い目です。複数のガイドサイトが、朝の枠は比較的空いていると案内しています。
期間全体で見ると、9月に入ってからのほうが落ち着きます。夏休みのピークを過ぎるため、同じ入場枠でも館内の密度が下がります。
入場は15分刻みの時間指定制です。ロンドン観光公式サイトは入場時刻の遅くとも15分前に到着するよう案内していますが、運営元の公式サイトは夏の一般公開について「チケット記載の時刻に来て、それより早く来ないでください」としています。15分前の到着が必須とされているのは、運営元の案内ではガイドツアーの場合です。
ステートルームの内部は撮影が禁止されています。スマートフォンでの撮影も含めて認められていないため、記録は目とマルチメディアガイドの解説で残すことになります。
撮影できるのは、見学ルートの最後につながる庭園です。宮殿を背景にした写真はここで撮れますが、ガイド付きのガーデンハイライトツアーに参加する場合は、そのツアー中の撮影も禁止されています。
宮殿の外観と衛兵交代式は、屋外なので自由に撮影できます。公式サイトも、宮殿の外での非商用の撮影や動画は歓迎すると記しています。

渡航時期が7月から9月に重ならない方も多いはずです。その場合でもバッキンガム宮殿は旅程に組み込めますし、当日の準備を整えておけば、限られた時間を無駄にせずに済みます。
このセクションでは、公開期間外の回り方と、季節を問わず必要になる当日の備えをまとめます。
まず、衛兵交代式と隊長点検は季節を問わず行われています。内部に入れなくても、宮殿の顔とも言える儀式は見られます。
内部見学については、英国王室公式サイトが12月・1月・イースターの時期に限られた本数のツアーが実施されると案内しています。一方、運営元のロイヤル・コレクション・トラストは、夏季公開以外の期間も選ばれた日にガイドツアーで公開すると記しており、10月から5月の日程も販売されています。日程は毎年変わるため、公式サイトで確認してください。
宮殿の敷地内にあるキングス・ギャラリーとロイヤル・ミューズは、夏以外にも公開されています。キングス・ギャラリーは王室コレクションの企画展を開く施設で通年営業しており、ロイヤル・ミューズは戴冠式で使われる馬車を展示する厩舎です。ただしロイヤル・ミューズの2026年の公開は3月5日から11月1日までで、11月から2月に渡航する場合は閉館期間にあたります。いずれも別料金のチケットが必要です。
ヴィクトリア記念碑とセント・ジェームズ・パークは通年で自由に歩けます。宮殿の外観と儀式、周辺の公園を組み合わせれば、公開期間外でも半日は十分に使えます。
ステートルームに入る際は、空港と同様の保安検査があります。検査に時間がかかることもあるので、チケットに記載された入場時刻に間に合うよう向かってください。
手荷物にはサイズ制限があります。運営元の公式サイトによると、45×20×30センチメートルを超えるバッグやスーツケースは持ち込めません。宮殿では大きな荷物を預かってもらえないため、公式サイトはヴィクトリア駅など近隣のロッカーの利用を案内しています。
リュックは持ち込めますが、館内では背負わずに手に持つよう案内されます。ベビーカーは入口で預ける形になります。館内での飲食も禁止されており、持ち込めるのは水のみです。
サイズ規定や持ち込み可否は変わることがあります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
ここまで見てきたとおり、バッキンガム宮殿は「当日の朝に公式カレンダーを確認する」ことが前提になる観光地です。衛兵交代式の中止は午前10時45分ごろに決まることがあり、ホテルを出る前の情報が最新とは限りません。
現地でスマートフォンがインターネットにつながっていれば、公式カレンダーの確認、地下鉄の乗り換え検索、チケットの当日購入まで、その場で対応できます。逆に通信がないと、中止に気づかないまま宮殿前で待ち続けることになりかねません。
海外での通信手段としては、eSIMが手軽です。アプリダウンロード数No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」なら、日本にいるうちにアプリで購入と設定を済ませておけます。空港でカウンターに並ぶ必要も、端末を受け取って返却する手間もありません。
イギリスで使えるeSIMの選び方は、こちらの記事で詳しく比較しています。
イギリスeSIMおすすめ6選を徹底比較!無制限プランの料金と選び方【2026】

バッキンガム宮殿は、行けば必ず同じものが見られる観光地ではありません。曜日と季節、そして当日の天候によって、見られるものが変わります。
裏を返せば、事前に押さえるポイントさえ分かっていれば、限られた滞在時間でも狙ったものを見られる場所です。最後に、出発前にやっておくことを整理します。
1つ目は、宮殿に行く曜日です。衛兵交代式を見たいなら月・水・金、午前を別の予定に使いたいなら火・木・土の隊長点検、日曜なら10時の日曜パレードという前提で組み立てます。
2つ目は、内部見学をするかどうかです。7月9日から9月27日に重なるなら、ステートルームのチケットを日時指定で早めに押さえておきます。9月は火曜と水曜が休館である点も忘れないでください。
3つ目は、当日の持ち物です。大きなバッグは持ち込めないので、宮殿に行く日は身軽にする前提で荷物を組みます。歩きやすい靴と折りたたみ傘は用意しておくと安心です。
そして、この3つと同じくらい効いてくるのが通信の準備です。当日のスケジュール確認も、地図の表示も、チケットの購入も、すべてインターネットにつながっていることが前提になります。
トリファは、渡航先で使うデータ通信の購入から設定までをアプリ内で進められるサービスです。出発前に購入とインストールを済ませておけば、現地では端末側の設定を切り替えるだけで通信を始められます。対応する国と地域は200以上あるため、イギリスのあとに別の国を回る旅程でも、移動先のプランをそのままアプリで購入できます。
日本語のチャットサポートが24時間365日体制で用意されているため、現地で設定につまずいたときも相談できます。旅先で通信が使えない不安を、出発前に解消しておいてください。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。
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