
韓国の首都ソウルは、日本と同じく四季がはっきりしている都市です。ただし冬の寒さは東京よりもかなり厳しく、夏は高温多湿で梅雨もあるなど、季節ごとの気候には大きな違いがあります。 旅行の快適さは天気と服装選びに左右されるといっても過言ではありません。「思ったより寒かった」「雨の準備をしていなかった」といった失敗を防ぐためにも、渡航先の気候を事前に把握しておくことが大切です。 この記事では、ソウルの月別の平均気温や降水量のデータをもとに、季節ごとの天気の特徴と適切な服装の目安をわかりやすく紹介します。梅雨や黄砂の時期、天気予報の確認方法まで、ソウル旅行の準備にぜひお役立てください。
目次

ソウルは大陸性気候の影響を強く受ける都市で、日本の東京と比べると寒暖差が大きいのが最大の特徴です。ここではソウルの気候の基本的な性質と、東京との違いを確認しておきましょう。
ソウルは北緯37度に位置し、四季がはっきりと分かれた温帯気候に属しています。冬はシベリアからの冷たい大陸性高気圧の影響で、最低気温がマイナス5度を下回る日も珍しくありません。一方、夏は北太平洋高気圧に覆われて高温多湿になり、最高気温が30度を超える日が続きます。
年間降水量は約1,400mmで、そのうち半分以上が6月から9月の夏季に集中します。冬は乾燥した晴れの日が多く、降水量はわずかですが、雪が降ることもあります。春と秋は比較的穏やかで、旅行に適した過ごしやすい気候が続きます。
ソウルと東京の年間平均気温を比較すると、ソウルのほうが約3〜4度低くなります。特に差が大きいのは冬の時期で、1月の平均気温はソウルがマイナス2度、東京が約5度と、7度の開きがあります。
夏場の気温差は比較的小さく、7月・8月は両都市ともに25〜30度前後です。ただしソウルは湿度が東京よりやや低いため、日陰に入ると涼しく感じることもあります。旅行の服装を考える際は、東京の気温よりも寒めに見積もっておくと安心です。
以下の表は、ソウルの月別の平均気温・最高気温・最低気温・降水量をまとめたものです。旅行時期を決める際の参考にしてください。
月 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
|---|---|---|---|---|
1月 | -2.0度 | 2.1度 | -5.5度 | 約17mm |
2月 | 0.7度 | 5.1度 | -3.2度 | 約28mm |
3月 | 6.1度 | 11.0度 | 1.9度 | 約37mm |
4月 | 12.6度 | 17.9度 | 8.0度 | 約73mm |
5月 | 18.2度 | 23.6度 | 13.5度 | 約104mm |
6月 | 22.7度 | 27.6度 | 18.7度 | 約130mm |
7月 | 25.3度 | 29.0度 | 22.3度 | 約414mm |
8月 | 26.1度 | 30.0度 | 22.9度 | 約348mm |
9月 | 21.6度 | 26.2度 | 17.7度 | 約142mm |
10月 | 15.0度 | 20.2度 | 10.6度 | 約52mm |
11月 | 7.5度 | 11.9度 | 3.5度 | 約51mm |
12月 | 0.2度 | 4.2度 | -3.4度 | 約23mm |
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ソウルの春は3月から5月にかけてで、寒さが残る初春から新緑の季節へと移り変わります。月ごとに気温が大きく変わるため、時期に合わせた服装選びが重要です。
3月のソウルは平均気温が約6度で、朝晩は0度近くまで下がることもあります。日中は11度前後まで上がりますが、風が冷たい日も多く、体感温度はさらに低く感じられます。
服装は厚手のコートやダウンジャケットがまだ必要です。マフラーや手袋も持参しておくとよいでしょう。3月下旬になると少しずつ暖かさを感じられるようになりますが、寒暖差が大きいため、重ね着で調整できるスタイルがおすすめです。
4月になるとソウルにも桜前線が到達し、汝矣島(ヨイド)の桜並木や南山公園など、市内各所でお花見を楽しめます。平均気温は約13度で、日中は18度前後まで上がる日もあり、散策にちょうどよい陽気です。
ただし朝晩は8度前後まで冷え込むため、薄手のコートやジャケットは必需品です。日中との気温差が10度近くになることもあるので、カーディガンやストールなど、脱ぎ着しやすいアイテムを重ね着するのがポイントです。
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5月のソウルは平均気温が約18度まで上昇し、日中は23度前後と半袖でも過ごせる日が増えてきます。湿度も低く、1年のなかで最も快適な時期のひとつです。
薄手の長袖シャツやブラウスに、朝晩の冷え込みに備えた軽いカーディガンがあれば十分です。日差しが強くなるため、サングラスや日焼け止めなどの紫外線対策も忘れずに準備しましょう。

ソウルの夏は6月から8月にかけてで、高温多湿の日が続きます。特に7月は年間で最も降水量が多く、梅雨の時期にあたるため、雨対策が欠かせません。
ソウルの梅雨は例年6月下旬に始まり、7月下旬頃まで約1か月間続きます。この期間は集中豪雨になる日もあり、7月の月間降水量は約414mmと東京の7月(約160mm)の2倍以上です。
梅雨の時期に訪れる場合は、折りたたみ傘やレインシューズを持参するのがおすすめです。室内の観光スポットを多めに計画に組み込んでおくのもよいでしょう。ショッピングモールや地下街は雨の日でも十分に楽しめます。
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梅雨が明ける7月下旬以降は、最高気温が30度を超える猛暑の日々が続きます。8月の平均最高気温は約30度で、体感温度は35度近くになることもあります。
服装は半袖Tシャツ、ショートパンツ、サンダルなど、通気性のよい軽装が基本です。帽子やサングラス、日焼け止めも必須アイテムです。一方、地下鉄やショッピングモールなどの屋内は冷房が効きすぎていることがあるため、薄手の羽織りものを1枚持っておくと重宝します。
ソウルの夏を快適に過ごすために、以下のアイテムを準備しておきましょう。

ソウルの秋は9月から11月にかけてで、澄んだ青空と心地よい気温が続く、旅行に最適なシーズンです。紅葉スポットも多く、景色を楽しみながらの散策にぴったりの季節といえます。
9月上旬はまだ夏の暑さが残り、日中は25度を超える日もあります。しかし中旬以降は急速に涼しくなり、朝晩は17度前後まで下がります。
服装は半袖に薄手のジャケットやカーディガンを羽織るスタイルがちょうどよい時期です。9月後半になると長袖シャツが基本になるので、旅行の時期が前半か後半かで持ち物を調整しましょう。
10月のソウルは平均気温が約15度、日中は20度前後で、湿度も低く観光に最も適した気候です。10月中旬から11月初旬にかけて紅葉が見頃を迎え、景福宮や北漢山、南山タワー周辺が色鮮やかに染まります。
日中はセーターや薄手のニットで心地よく過ごせますが、朝晩は10度前後まで冷え込むため、トレンチコートやライトダウンなどのアウターを持参しましょう。この時期は天気が安定している日が多く、屋外での観光を思う存分楽しめます。
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11月のソウルは平均気温が約8度まで下がり、下旬には最低気温が0度近くになる日も出てきます。本格的な冬の始まりといえる時期です。
厚手のコートやダウンジャケットが必要になります。マフラー、手袋、ニット帽などの防寒小物も必ず持参しましょう。特に11月下旬は急に冷え込むことがあるため、天気予報をこまめに確認して服装を調整しましょう。

ソウルの冬は12月から2月にかけてで、シベリア寒気団の影響により東京よりもはるかに厳しい寒さが続きます。しっかりとした防寒対策が必要ですが、乾燥した晴れの日が多く、冬ならではの楽しみ方もあります。
1月のソウルは年間で最も気温が低く、平均最低気温はマイナス5.5度前後です。日中でも最高気温が2度前後にとどまり、最低気温がマイナス10度を下回る日も珍しくありません。
防寒対策は徹底する必要があります。ロング丈のダウンコートにヒートテックなどの保温インナー、厚手のマフラー、手袋、ニット帽は必須です。韓国では「ロングパディング」と呼ばれる膝下まで覆うダウンコートが定番で、現地で購入するのもひとつの選択肢です。
厳しい寒さの一方で、ソウルの冬は降水量が少なく晴天の日が多いのが特徴です。また、韓国のオンドル(床暖房)文化により、レストランやカフェなどの屋内は暖かく快適に過ごせます。
ショッピングモールや博物館、チムジルバン(韓国式サウナ)などの屋内スポットを上手に組み合わせれば、冬のソウルも十分に楽しめます。屋外と屋内の気温差が大きいため、着脱しやすい重ね着スタイルが実用的です。
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ソウルの冬を乗り切るために、以下の防寒アイテムを準備しましょう。

ソウル旅行では天気だけでなく、黄砂やPM2.5、梅雨といった季節特有の気象現象にも注意が必要です。時期を把握しておくことで、体調管理や旅行スケジュールの調整に役立ちます。
ソウルでは毎年3月から5月にかけて、中国大陸から飛来する黄砂の影響を受けることがあります。特に4月がピークで、空が黄色く霞んで視界が悪くなる日もあります。
またPM2.5(微小粒子状物質)の濃度は12月から3月にかけて高くなる傾向があります。呼吸器系に不安がある方は、KF94マスク(韓国規格の高性能マスク)を現地のコンビニやドラッグストアで購入するとよいでしょう。リアルタイムの大気質は「AirVisual」などのアプリで確認できます。
ソウルの梅雨は例年6月下旬から7月下旬まで約1か月間続きます。日本の梅雨よりも期間は短いですが、集中豪雨になりやすい点が特徴です。7月の降水量は約414mmと、年間降水量の約4分の1以上がこの1か月に集中します。
台風の影響を受けるのは主に8月から9月で、直撃することは多くありませんが、間接的な影響で大雨や強風になることがあります。この時期に旅行する場合は、最新の気象情報をこまめに確認しておきましょう。
ソウル旅行の前や滞在中に天気を確認するには、以下のサイトやアプリが便利です。

ソウル旅行では天気予報の確認やマップアプリの利用など、現地でスマホを使える環境が欠かせません。利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」なら、渡航前にアプリからeSIMを購入しておくだけで、到着後すぐにデータ通信を利用できます。
SIMカードの差し替えが不要で、設定もアプリの画面に沿って進めるだけと簡単です。現地の天気や大気質の確認、ネイバーマップでのルート検索、カカオタクシーの配車など、ソウル旅行に必要なオンライン環境をスムーズに整えられます。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。