台湾旅行で快適にインターネットを使うには、フリーWi-Fiだけに頼らず、eSIMやSIMカード、レンタルWi-Fiをうまく選び分けることが大切です。 グループ旅行ならレンタルWi-Fi、現地番号が必要なら物理SIMカード、手軽さやコスパを重視するならeSIMなど、環境にあわせたものを契約すると快適にインターネットを利用できるでしょう。 この記事では、現地フリーWi-Fiの実態や有料プランの特徴をわかりやすく比較し、利用状況に最適な通信手段を解説します。
目次
台湾のWi-Fi事情は、「無料Wi-Fiは多いけれど、快適な旅には有料の通信手段が欠かせない」のが実情です。
空港や駅などの公共施設には「iTaiwan」や「TPE-Free」といった無料Wi-Fiが整備されており、観光客でも気軽に利用できます。ただし、移動中や郊外では通信が不安定になりやすく、通信速度も十分とはいえません。
さらに、2025年10月から入国カードが完全にオンライン化されるため、空港到着直後から安定した通信手段を確保しておくことがこれまで以上に重要です。
台湾のWi-Fi事情を以下の4つのポイントに分けて解説していきます。
台湾では、台北や高雄といった都市部を中心に、空港や駅、公共施設にWi-Fiスポットが整備されています。そのため、特定の場所に滞在している間は接続に困ることは少ないでしょう。
しかし、無料Wi-Fiはあくまでスポット型のサービスであり、範囲を一歩外れると接続が途切れてしまうのが弱点です。
たとえば駅から目的のカフェへ歩いている途中や、バス移動中に通信が切れてしまうと、地図が見られず道に迷うといったトラブルにつながります。
特にはじめて台湾を訪れる場合、翻訳アプリや配車アプリを使いたい場面で接続が途切れると不便さが際立ちます。
快適に観光を続けるためには、eSIMや現地対応の物理SIMカードといったモバイル回線を基本とし、無料Wi-Fiは補助的に利用するのが安心です。
台湾の無料Wi-Fiは手軽に利用でき便利ですが、通信速度は日本の環境に慣れていると物足りなく感じる可能性があります。
公共Wi-Fi「iTaiwan」の目安速度は0.6Mbps程度で、LINEでのやり取りや文字中心のサイト閲覧には十分です。
ただし、利用者が多い時間帯や混雑した場所では速度が落ち、SNSの写真がなかなか開かない、マップが遅れて表示されるといった不便が起こります。
一方、空港カウンターやオンラインで購入できるeSIMや物理SIMカードは、現地キャリアの4Gや5G回線を利用するため、日本とほぼ同じ感覚で動画視聴やビデオ通話も快適です。
旅行中の限られた時間を通信の遅さで無駄にしないためにも、速度を重視するなら有料の通信手段を選ぶことをおすすめします。
台湾では、旅行者が気軽に使える無料Wi-Fiが数多く整備されています。台北市内のMRT駅や主要施設をカバーする「TPE-Free」、全国の郵便局や観光案内所で利用できる「iTaiwan」、桃園国際空港の「Airport_Free_WiFi」などが代表的です。
利用方法はシンプルで、スマホのWi-Fi設定からネットワーク名を選び、ブラウザに表示される規約に同意するのみ。パスワードや個人情報の入力は不要なので、すぐにつながります。
ただし、コンビニWi-Fiには注意が必要です。セブンイレブンでは台湾の携帯電話番号登録や利用制限があり、ファミリーマートでは会員登録が前提のケースが多く、旅行者にとってはハードルが高いといえるでしょう。そのため、無料Wi-Fiを使うなら公共のサービスに絞るのが効率的です。
台湾の公共施設に設置された無料Wi-Fiは、場所によって快適さが大きく異なります。
桃園国際空港や台北松山空港のWi-Fiは特に高品質で、入国カードの手続きやeSIMの設定、家族への連絡もスムーズに行えて信頼性が高いです。
交通機関では、台湾高鐵(新幹線)が駅構内や車内でもWi-Fiを提供していますが、トンネルや山間部では途切れることがあるため安定性には欠けます。
台北MRTの場合、駅構内では「TPE-Free」が快適に使えますが、走行中の列車内Wi-Fiサービスは終了しており、移動中は利用できません。
台湾旅行中にインターネットへ接続する方法は、主に以下の4つです。
それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、旅行スタイルやスマートフォンの環境、同行者の有無によって最適な選択肢は変わります。
どの方法が自分に合っているかを比較して選ぶことが、快適な旅につながるでしょう。
台湾は公共のフリーWi-Fiが非常に充実しており、費用をかけずにネット環境を利用できるのが特徴です。
特に台北市内のMRT駅や公共施設で使える「TPE-Free」、全国の空港や郵便局をカバーする「iTaiwan」は旅行者にとって頼もしい存在といえるでしょう。接続方法も簡単で、利用規約に同意するだけで完了します。
ただし、フリーWi-Fiはあくまで補助的な手段として考える方が無難です。範囲内でしかつながらないため移動中に途切れることが多く、速度も遅く混雑時にはさらに不安定になるからです。
データ容量の補助として活用し、メインの通信は別に用意しておくのが安心です。
家族や友人とのグループ旅行、パソコンやタブレットなど複数の端末を同時に接続したい場合は、レンタルWi-Fiが便利です。1台契約するだけで同行者全員が共有でき、パスワード入力のみで利用開始できる点が大きな魅力といえます。
成田空港や羽田空港といった日本の主要空港で受け取り・返却が可能で、出発から帰国まで安心して利用できるのも魅力です。
一方で、常にルーターを持ち歩かなければならず、荷物が増えるのはデメリットといえるでしょう。また充電管理が必須で、モバイルバッテリーも用意する必要があります。紛失や破損のリスクもあるため、補償パックの加入を検討することも大切です。
レンタルWi-FiとeSIMの違いについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
eSIM・ポケットWiFiどっちがいい?海外利用で損しない選び方
通信の安定性や速度を重視し、現地のサービスを積極的に使いたい人にはプリペイドSIMの購入がおすすめです。
桃園国際空港の到着ロビーには中華電信などの通信会社カウンターがあり、パスポートを提示すればスタッフが開通から設定まで対応してくれます。
最大のメリットは、台湾の電話番号(+886)を取得できる点です。これにより、シェアサイクルのYouBikeや一部の店舗予約など、SMS認証が必要なサービスをスムーズに利用できます。
料金もデータ無制限プランが手頃な価格で提供されており、コストパフォーマンスは非常に高いです。
ただし、空港カウンターが混雑している際には手続きに時間がかかる可能性や、物理SIMカードの入れ替え作業に伴う紛失リスクがある点には注意が必要です。
台湾で利用するプリペイドSIMの選び方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
台湾旅行はSIMカードがおすすめ?選び方や購入方法、注意点も解説
手軽さを最優先するなら、近年主流になりつつあるeSIMがおすすめです。
日本にいるうちにオンラインで契約・設定ができ、発行されたQRコードを読み込んでおけば、台湾到着と同時にインターネットを利用できます。物理SIMカードの抜き差しが不要なため、紛失の心配もなく、空港のカウンターに並ぶ手間も省けるのが魅力です。
ただし、多くの海外旅行者向けeSIMはデータ通信専用で、台湾の電話番号は付与されません。SMS認証が必要なサービスを利用予定の場合は、事前にプラン内容を確認して「電話番号付き」と明記されたものを選ぶか、別の手段を検討した方が安心です。
海外旅行にeSIMがおすすめな理由は以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
海外旅行はeSIMがおすすめ!メリット・デメリットや利用手順を紹介
トリファ(trifa)は、世界200カ国以上に対応したeSIMサービスを提供しています。アプリひとつでプランの購入からインストール、データ残量の確認までを完結できるのが魅力です。
台湾旅行用のeSIMを選ぶ際は、ぜひトリファのeSIMを検討してみてください。
台湾旅行でのインターネット接続方法は、「誰と行くのか」「現地でどんなサービスを利用するのか」「手軽さと価格のどちらを重視するのか」によって、最適な選択肢は変わります。
旅行スタイルごとのおすすめ接続方法は、以下の4つです。
家族や友人との3人以上の旅行、あるいはIT機器の扱いに不慣れな同行者がいる場合は、レンタルWi-Fiが安心です。1台のルーターを契約すれば全員で共有でき、接続はパスワードを入力するだけで、誰でもすぐに使えます。
日本の主要空港で受け取り、帰国時に返却するだけという手軽さも魅力のひとつです。
ただし、先述した通りルーターを常に持ち歩く必要があり、荷物が増えるのはデメリットといえます。さらに充電管理が欠かせず、モバイルバッテリーの携帯は必須です。
紛失や破損に備えて補償パック加入を検討する必要もあるので、より快適にインターネットを使いたい方は、それぞれでeSIMやプリペイドSIMの契約をするのがおすすめです。
現地でのレストラン予約やシェアサイクル「YouBike」の利用など、台湾の電話番号が必要な場面を想定しているなら、プリペイドSIMの購入が最適です。
レンタルWi-Fiや一般的なeSIMでは電話番号は付与されないため、SMS認証が必要なサービスを利用できないことがあります。
桃園国際空港の到着ロビーには、中華電信などの通信キャリアのカウンターがあり手軽に購入可能です。多くのプランにはデータ通信に加えて少額の無料通話分が含まれているので、緊急時の連絡も安心です。
通信品質はキャリア回線を直接利用するため非常に安定しています。購入にはパスポート提示が必要ですが、その手間と引き換えに、信頼性の高い通信環境を得られるでしょう。
空港での手続きに時間をかけたくない、荷物を増やしたくないという方にはeSIMが理想的です。
出発前にオンラインでプランを購入・設定でき、QRコードを読み込んでおけば、台湾到着後すぐに通信を開始できます。物理SIMカードを入れ替える必要がないため紛失の心配もなく、購入のためにカウンターに並ぶ必要もありません。
到着した瞬間から機内モードを解除するだけでネットに接続できるため、空港の行列を避けてスムーズに入国手続きへ進めます。効率よく時間を使いたい旅行者にぴったりの方法といえるでしょう。
ただし、利用にはスマートフォンがeSIM対応であることが前提条件です。
利用したいスマートフォンがeSIMに対応しているか確認する方法は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。
iPhoneでeSIMかどうか確認する方法は?注意点も徹底紹介
AndroidがeSIM対応かどうか確認するには?手順を解説
データ通信だけ使えれば十分という方には、必要な分だけデータを購入できるeSIMが最も経済的です。eSIMは、世界中の事業者が提供しており、価格競争によって手頃なプランが多く揃っています。
たとえば「1GB/7日間」「5GB/30日間」といった形で自分に合う容量を選べるため、無駄な出費を抑えられます。旅行中に地図アプリやSNS中心で3GBあれば十分というケースでは、空港で無制限プランを契約するより安価に済むことも珍しくありません。
自分のデータ使用量を把握している方なら、複数のeSIMサービスを比較し、最適なプランを選ぶことで賢く通信費を節約できます。
海外でスマホをインターネットにつなげられるeSIMサービス「トリファ(trifa)」では、渡航前にオンラインで設定が行えて、200以上の国と地域でスムーズに通信が可能です。
さらには、24時間365日の日本語チャットサポートも付いているため、海外旅行に慣れていないという方でも安心して利用できます。
台湾は「フリーWi-Fi天国」と呼ばれるほど、旅行者が無料でインターネットに接続できる環境が整っています。うまく活用すれば、データ通信量を節約しながら快適に旅を続けられます。
ただし、場所ごとに利用できるWi-Fiの種類や接続方法、利便性が異なるため、事前に特徴を把握しておきましょう。台湾で利用できる代表的なフリーWi-Fiは以下の4つです。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
台湾政府や台北市が提供する公共Wi-Fiは、旅行者にとって便利で利用しやすいサービスです。ただし、補助的な通信手段として活用するのが賢明といえます。
代表例は、全国の駅や郵便局、観光案内所をカバーする「iTaiwan」と、台北市内のMRT駅や観光地に強い「TPE-Free」です。
最大のメリットは、パスポート情報の登録など面倒な手続きが不要なことです。スマートフォンでネットワーク名を選び、ブラウザに表示される同意画面をタップするだけで接続できます。
台湾の主要空港、特に桃園国際空港で提供されているフリーWi-Fiは、旅行者にとって最初に接続できる台湾国内のフリーWi-Fiです。
ネットワーク名(SSID)は「Airport_Free_WiFi」で、パスワードや事前登録は必要ありません。スマートフォンから接続し、ブラウザで同意をタップするだけで通信できます。
このWi-Fiが重要となる理由は、2025年10月から入国カードが完全オンライン化されるためです。日本出発前に申請を忘れていた場合や内容を修正する必要がある場合、このWi-Fiがなければ手続きを進められません。
さらに、日本で購入したeSIMのアクティベート、空港から市内への移動手段の検索、家族への到着連絡など、到着直後に必要となる操作をスムーズに行う基盤にもなります。
台湾に着いたら、まず空港Wi-Fiにつなぐ習慣をつけておくと安心です。
台北市内観光に欠かせないMRT(地下鉄)では、現在、走行中の車内で利用できる公式フリーWi-Fiはありません。
ただし、駅構内、特にホームや改札付近では「TPE-Free」が安定して利用できます。たとえば、乗り換え情報の確認やメッセージのチェック程度なら可能です。
しかし、電車が発車すると電波は届かなくなるため、移動中に地図をリアルタイムで見たりSNSを閲覧したりするには、自身で契約したSIMカードやeSIMなどのモバイル回線が必須です。駅のWi-Fiは停車中のみ使える補助的なサービスと割り切るのがよいでしょう。
台湾の街中の至る所にあるセブンイレブンやファミリーマートでも、フリーWi-Fiが提供されていますが、短期滞在の旅行者にとっては手続きが煩雑で実用的とはいえません。
これらは主に自社会員向けサービスであり、現地会員プログラムの登録やパスポート情報の提出を求められることが多いです。
たとえば、セブン-イレブンの「ibon Wi-Fi」は登録が必要な上に「1回30分、1日3回まで」という制限があります。ファミリーマートのWi-Fiも基本的に台湾の電話番号を持つ会員が対象です。
旅行中に貴重な時間を使ってまで登録する価値は低く、緊急時を除けばあまりおすすめできません。近くの駅などで使える公共Wi-Fiを選ぶか、自身の通信プランを利用した方が効率的で確実です。
台湾旅行では、有料の通信手段が推奨されますが、充実したフリーWi-Fiネットワークにも大きなメリットがあります。台湾でフリーWi-Fiを使うメリットは以下の通りです。
フリーWi-Fiを有料の通信手段と組み合わせて利用すれば、コストを抑えながら快適でスマートな滞在が可能になるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
台湾のフリーWi-Fiを計画的に活用する最大のメリットは、通信費を節約できることです。動画のアップロードやアプリ更新などデータを大量に消費する作業をフリーWi-Fiで行えば、有料プランの容量を温存できます。
たとえば観光を終えてホテルに戻った際、その日に撮影した写真や動画をホテルのWi-FiでまとめてSNSに投稿したり、大容量のオフライン地図をダウンロードしておいたりする方法があります。
こうした工夫で、有料の通信手段は外出中の地図検索やメッセージのやり取りなど必要最低限に抑えることが可能です。
その結果、無制限プランを選ばなくても「3GB」「5GB」といった容量でも十分対応でき、コスト削減につながります。
台湾の主要な公共フリーWi-Fiが持つメリットとして、接続の手軽さにあります。
桃園国際空港の「Airport_Free_WiFi」、台北MRT駅の「TPE-Free」、全国の公共施設をカバーする「iTaiwan」などは、スマートフォンでネットワークを選択し、ブラウザに表示される同意画面をタップするだけで即接続できます。
個人情報入力やパスワード管理の必要がないため、誰でも使えるのもポイントです。旅の出発点となる空港や駅で手間なくネットにつながる安心感はメリットといえるでしょう。
公共フリーWi-Fiは観光スポットや交通拠点、公共施設など、旅行者が立ち寄る場所に重点的に設置されています。
たとえば台北・台中・高雄を結ぶ台湾高鐵(新幹線)や都市部のMRT各駅構内では、乗り換え案内や時刻表の確認に困りません。台北101の周辺や国立故宮博物院、各地の観光案内所などでも利用可能で、観光の合間に情報収集がしやすくなっています。
移動中の連続利用には不向きですが、その場で調べたいときに活用すれば、自身のデータ容量を大幅に節約できるでしょう。
台湾では、街中のカフェやコンビニでもフリーWi-Fiが提供されています。観光中の休憩時間を有効に使えるのがメリットです。
多くのカフェではサービスとしてWi-Fiを設置しており、パスワードがメニューに記載されていたり、店員に尋ねれば教えてもらえたりします。
一方で、コンビニWi-Fiは使用制限や会員登録の手間などのデメリットもあるため、確実にインターネットを使いたいなら、コンビニよりカフェのWi-Fiを選ぶ方が賢明です。
台湾のフリーWi-Fiは手軽で便利な反面、その裏には旅行者が知っておくべき注意点もあります。特に安定性やセキュリティ、利用できるエリアの限界を理解しておかないと、思わぬトラブルにつながる可能性があるでしょう。
台湾でフリーWi-Fiを使うデメリットは以下の通りです。
快適な旅行のために、これらの注意点をしっかりと把握しておきましょう。
公共フリーWi-Fiの弱点は、セキュリティが十分でない点です。多くの場合、通信が暗号化されていないため、同じネットワーク上にいる第三者に情報を盗み見られる恐れがあります。
たとえば、空港やカフェのWi-Fiにつないだ状態でクレジットカード番号やパスワードを入力すると、漏えいのリスクが高まります。
さらに、正規のSSIDに似せた「偽のアクセスポイント」を悪用して利用者の情報を抜き取る手口も存在します。こうした危険を避けるためには、決済やログインといった重要な操作は自身の物理SIMカードやeSIMで行うのが鉄則です。
どうしてもフリーWi-Fiを使う場合は、通信を暗号化できるVPNアプリを併用するのが効果的な防御策といえます。
フリーWi-Fiは便利ですが、安定性には限界があります。特に夜市や主要駅など、人が多く集まる場所では回線が混雑し、速度低下や接続切断が起きやすいです。
フリーWi-Fiの通信帯域(データを送受信できる量)は限られているため、利用者が増えるほど一人あたりの速度は低下してしまいます。
混雑した駅でお店を検索してもページが開かない、配車アプリを呼びたくても接続できないといった事態は珍しくありません。
急いでいる場面や確実な通信が必要なときは、フリーWi-Fiではなく個人のモバイル回線を使う方が安心です。
フリーWi-Fiは、決まった場所でしか利用できません。携帯電話回線のように広範囲をシームレスにカバーしていないため、移動を始めるとすぐに接続が切れてしまいます。
例を挙げると、MRTの駅でルート検索をしても、地上に出て歩き始めるとWi-Fiは途切れ、地図が更新されなくなることがあります。
観光中に道に迷う原因にもなるため、移動中にネット接続が必要な場合は、eSIMや物理SIMカードといった有料回線を用意しておくことが欠かせません。
台湾でフリーWi-Fiの利便性を実感できるのは、大都市部が中心です。台北・台中・高雄などでは駅や公共施設で利用できますが、郊外や地方都市ではアクセスポイントが少ない場合もあります。
たとえば台北から日帰りで人気観光地の九份や十分を訪れた場合、駅周辺ではつながっても、街並みを歩いている最中にはほとんど利用できないでしょう。
都市部以外を訪れる予定があるなら、台湾全土をカバーするキャリアの物理SIMカードやeSIMを準備しておくのが安心です。
ここまで台湾のインターネット事情を解説してきましたが、最後に、特に多くの旅行者が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
データ容量の目安やSIMロックといった、出発前に解消しておきたい不安や疑問をここで解決し、万全の準備で台湾旅行へ出発しましょう。
台湾旅行で必要なデータ容量は、利用スタイルによって大きく変わります。一般的な目安としては、地図アプリやSNSが中心なら1日あたり1GBあれば安心でしょう。
マップのナビやSNSの投稿、翻訳アプリの使用は想像以上にデータを消費します。移動中に動画視聴やパソコンへのテザリングもしたい方は、無制限プランを選ぶのが快適です。
反対に、チャットアプリでの連絡や、ちょっとした検索が中心で、フリーWi-Fiも活用するなら、5日間で合計3〜5GB程度のプランでも十分対応できます。少し余裕を持った容量を選ぶことが失敗しないコツです。
物理SIMカードは、台湾現地の空港で購入できます。
桃園国際空港や台北松山空港などの到着ロビーには通信キャリアのカウンターがあり、旅行者向けのプリペイドSIMをその場で契約できます。
各社とも短期滞在向けのプランを用意しており、購入から開通設定までスタッフがサポートしてくれるので安心です。
手続きにはパスポートともう1点の身分証明書(運転免許証やクレジットカードなど)が必要です。
希望プランを伝えれば、物理SIMカードの交換や設定まで代行してもらえるため、言語に不安がある方でも問題なく利用を始められます。確実な通信と現地番号を得たい場合に最も信頼できる方法といえるでしょう。
物理SIMカードの使い方は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。
海外SIMカード・eSIMの使い方は?iPhoneとAndroidの方法を解説
台湾で現地SIMやeSIMを使うには、端末が「SIMフリー」であること、または事前にSIMロック解除を済ませておくことが必須です。
日本の大手キャリアで過去に購入した端末には、他社SIMを使えないよう制限がかかっている場合があります。ロックが残っていると現地対応の物理SIMカードを挿しても通信はできません。
2021年10月以降に販売された端末は原則ロックがかかっていませんが、それ以前の機種を利用する際は特に注意が必要です。ほとんどの場合、各キャリアのマイページから無料でオンライン手続きができます。
旅行が決まったら、出発前に自分の端末がSIMフリーかどうか必ず確認しておきましょう。この準備を怠ると、現地で通信手段を失うリスクがあります。
日本の契約をそのまま台湾で使える「海外ローミング」は、設定不要で便利な一方、料金が割高です。大手キャリアの1日あたりの利用料はおよそ1,000円で、5日間なら約5,000円かかります。
これに対し、台湾空港で購入できるプリペイドSIMは5日間の無制限プランが1,500円前後からと、コストは3分の1以下です。eSIMならさらに安く済むケースもあります。
そのため、費用を抑えたい場合は現地の物理SIMカードやeSIMを準備する方が賢明でしょう。
海外ローミングは、設定が苦手な方や1日だけの出張といった限定的なケースでの利用が現実的です。通信を使用しない場合は、誤って接続して高額請求にならないよう、スマホの「データローミング」を必ずオフにしておきましょう。
台湾旅行のインターネット環境は、フリーWi-Fiだけでは移動中の通信や速度、セキュリティ面に不安が残ります。そのため、有料の通信手段との併用がおすすめです。
3人以上のグループ旅行ならレンタルWi-Fi、現地の電話番号が必要なら空港で購入できるプリペイドSIMが安心です。一方で、個人旅行で手軽さや費用を重視するなら、eSIMが最適解といえるでしょう。
特におすすめなのが、オンラインで事前に購入できる eSIMサービス「トリファ(trifa)」 です。
出発前にアプリからプランを選んでQRコードを読み込むだけで、台湾到着後すぐにインターネットに接続できます。面倒な物理SIMカードの入れ替えや空港カウンターでの待ち時間も不要で、旅行の貴重な時間を有効に使えるのが魅力です。
データ容量や利用日数に応じた柔軟なプランが揃っているため、自分の旅行スタイルに合った通信環境を手軽に整えられます。
この記事を参考に、あなたの旅にぴったりの通信手段を選び、ストレスフリーな台湾観光を楽しんでください。
ライター
トリファ編集部
海外旅行の際に知っておくと良い情報や、通信に関する疑問点を解消できる情報を提供させていただきます。皆様の海外渡航がより良いものになるための手助けとなれればと思います。
CHAT BOT
ご利用に関する問い合わせはこちら
お気軽にお問い合わせください
CONTACT
法人の問い合わせはこちら
専用のフォームにてお問い合わせください