「神々の島」と呼ばれるバリ島は、寺院・棚田・ビーチ・絶景滝など多彩な見どころが詰まったインドネシア屈指の観光地です。初めて訪れる方にとっては、どのエリアを拠点に何を回ればよいか迷いやすいのも事実です。 この記事では、バリ島観光の定番から穴場まで人気スポットを13カ所厳選し、エリア別の特徴や所要時間の目安をまとめて紹介します。ベストシーズンや費用、ビザ・観光税といった出発前に押さえたい情報も網羅しました。 旅行計画の段階から現地での過ごし方まで、この記事1本で全体像をつかめる構成にしています。初めてのバリ島旅行はもちろん、リピーターの方にも新しい発見があるはずです。 読み終える頃には、自分の旅スタイルに合ったモデルコースが描けるようになるはずです。ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次

バリ島はインドネシアの中部に位置する、淡路島の約9倍ほどの大きさを持つ島です。ヒンドゥー教文化が色濃く根付き、寺院や棚田、ビーチリゾートが共存する独特の風景が広がります。
観光で訪れる際は、エリアによって雰囲気や楽しみ方が大きく異なる点を押さえておくと旅程が立てやすくなります。まずは島の主要エリアと、それぞれの特徴を整理してみましょう。
南部はクタ・レギャン・スミニャック・ジンバラン・ヌサドゥアといったビーチリゾートが集まるエリアです。ングラ・ライ国際空港から近く、初めての訪問でも拠点にしやすい立地です。
クタやレギャンは賑やかな繁華街で、ショッピングやナイトライフを楽しみたい方に向いています。スミニャックやチャングーはおしゃれなカフェやセレクトショップが点在し、ゆったり過ごしたい層に人気です。
ヌサドゥアやジンバランは高級リゾートが立ち並ぶ落ち着いたエリアで、ハネムーンや記念日旅行に選ばれることが多い地域です。海の透明度も高く、マリンアクティビティの拠点としても優秀です。
中部のウブドは、バリ島の伝統文化と豊かな自然を体験できる中心地です。空港からは車で1時間半程度の距離で、棚田・ヨガスタジオ・ギャラリー・ヒーリングスポットなどが点在します。
テガララン・ライステラスやモンキーフォレストといった定番観光地に加え、伝統舞踊の鑑賞や寺院巡りを組み合わせるとウブドらしさを満喫できます。リラックスした滞在を希望する方に特におすすめのエリアです。
バリ島の北部・東部・西部は、観光化が進んでいない自然豊かなエリアです。中部キンタマーニ高原のバトゥール山や、東部のティルタガンガ水の宮殿、北部のロビナビーチなどが知られています。
離島まで足を延ばすなら、ヌサペニダ島やレンボンガン島が候補です。手つかずのビーチや断崖絶壁の絶景を楽しめ、リピーター層を中心に人気が高まっています。

まずは初めてのバリ島旅行で外せない、定番中の定番と呼ばれる観光スポット5選を紹介します。いずれもバリ島の象徴的な景観・文化を体感でき、フォトスポットとしても人気の高い場所です。
移動距離を考慮して、南部・中部それぞれの拠点から半日〜1日で組み込める範囲のスポットを選びました。
ウルワツ寺院は、南部バドゥン半島の海抜約70mの断崖に建つ古刹です。インド洋を見下ろす立地と、夕暮れに上演される伝統舞踊「ケチャダンス」が組み合わさり、バリ島観光のハイライトの一つに数えられます。
2026年時点の寺院入場料は外国人大人IDR60,000、子供(4〜12歳)IDR40,000が目安です。ケチャダンスのチケットは別途購入が必要で、現地で大人(10歳以上)IDR150,000、子供(3〜9歳)IDR75,000程度です(2026年1月時点)。
公演は毎日18:00と19:00の2部制で開催されています。サンセットと舞踊が重なる18:00の回が特に人気で、開演30分前には入場することをおすすめします。サロン(腰巻き)の貸し出しがあり、ハーフパンツや短いスカートでも入場可能です。
タナロット寺院は、西部タバナン県の海岸に建つ海上寺院です。干潮時には歩いて近くまで行け、満潮時には完全に海に囲まれた幻想的な姿に変わります。
2026年4月の改定後の外国人入場料は大人IDR100,000、子供IDR60,000です。駐車場代はバイクIDR4,000、車IDR10,000が別途かかります。
ハイライトはやはりサンセットで、寺院のシルエットと夕日が重なる絶景は一見の価値があります。日没の1時間以上前に到着し、海岸沿いの遊歩道を散策しながら時間を過ごす旅程が定番です。
ティルタウンプル寺院は中部ウブドの北東に位置する、湧き水を祀ったヒンドゥー寺院です。境内の沐浴場「ムルカット」で清めの儀式を体験でき、観光客も参加可能です。
寺院は西暦962年創建と伝えられ、地元の人々が日々祈りに訪れる現役の信仰の場でもあります。サロンの着用が必須で、入口で貸し出しを受けられます。
沐浴体験は人気のため、午前の早い時間帯に訪れると比較的スムーズです。神聖な場であることを忘れず、列の作法や祈り方に従って参加することが大切です。
テガララン・ライステラスは、ウブド中心部から車で約20分の場所にある棚田です。急斜面に幾何学模様のように広がる緑が美しく、バリ島を代表するフォトジェニックスポットとして知られています。
棚田内を散策できる遊歩道が整備されており、写真撮影や軽いトレッキングを楽しめます。近隣にはバリブランコと呼ばれる絶景スイングや、棚田を見渡せるカフェが点在し、半日かけてゆっくり巡るのがおすすめです。
午前中は光の入り方が柔らかく撮影に向いています。雨季の合間や雨上がりは足元がぬかるみやすいため、サンダルよりスニーカー着用が安心です。
モンキーフォレストは、ウブド中心部から徒歩でアクセスできる聖なる森です。約1,000匹のバリザル(カニクイザル)が生息し、苔むした石像や古い寺院が点在する独特の雰囲気を持ちます。
園内には森の3つの寺院や、樹齢を重ねた巨木の橋が点在し、散策路を1〜2時間かけて巡れます。野生の猿との距離が近く、間近で観察できる稀有なスポットです。
サルは食べ物・サングラス・ピアスなどに興味を示すため、貴重品の管理に注意が必要です。餌やりは指定エリア外では禁止されており、ガイドの指示に従って楽しみましょう。

バリ島には、ユネスコ世界文化遺産に登録された伝統的な水利システム「スバック」が今も息づいています。寺院と棚田が一体となった景観は、バリ独自の文化を象徴する存在です。
ここでは、ぜひ一度は訪れたい世界遺産級のスポット3カ所を紹介します。
ジャティルウィ・ライステラスは、中部タバナン県の標高約700mの高原に広がる棚田です。2012年に「バリ州の文化的景観 トリ・ヒタ・カラナ哲学を体現するスバックシステム」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
2026年時点の入場料は1人IDR75,000程度で、営業時間は朝6:00〜夜19:00です。テガラランより規模が大きく観光客が少ないため、静かな棚田の風景をじっくり楽しめます。
トレッキングコースが複数整備されており、軽い散策から本格的なハイキングまで選べます。標高が高いため日中でも涼しく、半日ほど滞在して棚田カフェでの食事も楽しめる構成です。
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、中部の標高約1,200mに位置するブラタン湖畔に建つ水の女神を祀る寺院です。湖面に映える多重塔(メル)が幻想的で、インドネシアの50,000ルピア紙幣のデザインにも採用されています。
標高が高く、平地より気温が5〜10度ほど低いため、夕方や朝の散策には羽織りものを用意しておくと安心です。霧がかかった日には水墨画のような景色が広がり、写真愛好家にも人気の被写体です。
寺院周辺には植物園やイチゴ農園もあり、半日ほど滞在して周辺をのんびり散策するプランがおすすめです。タナロット寺院やジャティルウィと組み合わせた中部・西部周遊コースも定番です。
タマンアユン寺院は、中部メングウィ王家の総本山として17世紀に建立された寺院です。広大な堀と庭園に囲まれた静謐な雰囲気と、整然と並ぶ多重塔の景観で知られています。
2012年にジャティルウィなどとともに世界文化遺産の構成資産として登録されました。寺院内部には立ち入れませんが、周囲を一周する遊歩道から多重塔群を間近で鑑賞できます。
観光客が比較的少なく、混雑を避けてゆったり過ごせる点もこの寺院の魅力です。タナロット寺院に向かう途中で立ち寄るルートが組みやすく、半日ツアーの定番組み合わせとして人気です。

定番スポットを巡ったあとは、よりディープなバリの自然を体験できる穴場スポットに足を延ばすのもおすすめです。離島の絶景ビーチや滝、火山など、バリ島の多様な表情を楽しめます。
移動には時間がかかるスポットも多いため、1日かけて訪れる前提でプランを組むと無理なく回れます。
ヌサペニダ島は、バリ島南東部のサヌールから高速船で約45分の離島です。代表的な絶景スポット「ケリンキングビーチ」は、恐竜の背中のような断崖が広がる景観で、SNSで一気に知名度を上げました。
他にもブロークンビーチ、エンジェルズ・ビラボン、ダイヤモンドビーチなど、自然が作り出した荘厳な絶景が島内に点在します。1日ツアーでは西海岸を中心に主要スポット3〜4カ所を回るのが定番です。
道路状況が悪い区間もあり、レンタルバイクでの自力移動はあまりおすすめできません。日本語ガイド付きの送迎ツアーを利用すると安心して観光できます。
レンボンガン島は、サヌールから高速船で約30分の離島です。ヌサペニダ島より規模が小さく、観光地化されたマリンリゾートとして整備されており、初心者でもアクセスしやすい点が魅力です。
シュノーケリング・ダイビング・マングローブツアー・SUPなど多彩なマリンアクティビティを楽しめます。透明度の高い海に囲まれ、海上ブランコ「マッシュルームベイ」も人気のフォトスポットです。
日帰りでも十分楽しめますが、1泊するとマリンスポーツに加えて夕暮れの島散策も満喫できます。離島でゆっくり過ごしたい方に向いた行き先です。
バトゥール山は中部キンタマーニ高原にある標高1,717mの活火山です。夜中の2:00頃に登山口を出発し、山頂で日の出を迎える「サンライズトレッキング」が観光客に人気のアクティビティです。
登頂までは約2時間で、初心者でもガイド同行のツアーで参加できます。山頂から眺める雲海と朝日のコントラストは、忘れがたい体験になります。
気温が低く風も強いため、防寒着・ヘッドライト・滑りにくい靴の準備が必須です。雨季は登山が中止になることもあるため、乾季の渡航に組み込むのが現実的です。
ティルタガンガは、バリ島東部カランガッサム県にある、かつての王家の離宮です。広大な池と噴水、石像が織りなす水の庭園として、知る人ぞ知る穴場スポットになっています。
池には鯉が泳ぎ、池の上に並べられた飛び石を渡って散策できます。観光客が比較的少なく、緑と水音に包まれてゆったり過ごせる点が魅力です。
東部観光と組み合わせて、レンボンガン島へのフェリー乗り場やアメッドビーチへ向かうルートに組み込みやすい立地です。
スカワティ・アートマーケットは、ウブドから車で約30分のスカワティ村にある、バリの伝統工芸品が集まる市場です。バティック(ろうけつ染め)、木彫り、銀細工、絵画など、職人の手仕事が並びます。
ウブド市場より地元色が強く、価格交渉も活発に行われています。お土産探しはもちろん、バリ独自の文化を感じられる体験の場としても訪れる価値があります。
午前中の早い時間帯に訪れると、品揃えが豊富で混雑も少なく快適です。値段交渉は提示価格の半額前後から始めるのが目安です。

バリ島は熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して気温は28度前後で安定しています。ただし、乾季と雨季で観光の快適さや費用が大きく変わるため、渡航時期の選択は重要です。
ここでは、ベストシーズン・避けたい時期・費用感をまとめて解説します。
バリ島のベストシーズンは、乾季にあたる5〜9月です。降水量が少なく湿度も低めで、海の透明度も高くマリンスポーツや観光に最適な時期となります。
特に7〜8月は気候が安定し晴天が続きやすい反面、欧米のサマーバケーション需要と重なり航空券・ホテル価格が高騰します。混雑を避けつつ快適に過ごしたい方には、5〜6月や9月がおすすめです。
雨季にあたる11〜3月は、スコールと呼ばれる短時間の強い雨が降ります。一日中雨が降り続けるわけではないため観光自体は可能ですが、海のアクティビティや棚田散策には向きません。
バリ島の旅行費用は、3泊5日の場合で15〜22万円前後が一般的な相場です。航空券・宿泊・現地での食事や移動・観光入場料を含んだ目安となります。
航空券は、ガルーダ・インドネシア航空の成田〜デンパサール直行便を利用するケースが多く、フライト時間は片道約7時間半です。乗り継ぎ便ならシンガポール航空やマレーシア航空が選択肢になります。
バリ島は世界的に物価が安い旅行先として知られ、ローカル食堂の食事は1食300〜700円程度から楽しめます。ヴィラやホテルの選択肢も幅広く、予算に応じて滞在スタイルを選べる点が魅力です。
バリ島では2024年2月14日から、外国人観光客に対する観光税(Tourist Levy)が導入されました。金額は1人あたりIDR150,000で、公式サイト「Love Bali」または到着空港の専用カウンターで支払います。
インドネシア入国には、観光目的でも到着ビザ(VOA)または電子到着ビザ(e-VOA)の取得が必須です。料金はIDR500,000(約5,000円相当)で、滞在可能日数は30日間、一度のみ30日間の延長が可能です。
e-VOAは2022年11月から運用が開始されており、事前にオンラインで申請しておくと到着後の入国審査がスムーズに進みます。クレジットカード決済が利用でき、当日窓口の混雑を避けたい方におすすめの方法です。

バリ島は寺院・棚田・ビーチ・離島と見どころが多彩で、エリアごとに違った魅力を楽しめる旅行先です。初めての方も、定番スポット中心の南部+ウブドの2拠点プランから始めると無理なく満喫できます。
出発前にベストシーズンや観光税・ビザの最新情報を押さえ、自分の旅スタイルに合わせて穴場や離島を加えていくと、より充実したバリ島旅行になります。
海外旅行に欠かせない通信手段としては、利用者No.1の海外eSIMアプリ「トリファ(trifa)」が便利です。出発前にアプリから対象プランを購入しておけば、現地到着後すぐにオンライン地図やライドシェア・翻訳アプリを使えるようになります。
バリ島では棚田や離島など電波が弱い場所もありますが、現地大手キャリアの回線を利用するeSIMなら、観光地周辺ではほぼ問題なく通信可能です。フライトの遅延連絡や緊急時の連絡手段の確保にもつながるため、初めての海外でも安心して旅を楽しめます。

ライター
トリファ編集部(海外旅行の準備・現地情報担当)
海外旅行におけるベストシーズン、持ち物、現地で気をつけることなど、海外旅行の準備と現地情報を初心者にもわかりやすくまとめています。内容は必要に応じてトリファの現地スタッフへのヒアリングを行い、現地の状況も踏まえて整理しています。あわせて季節・制度・営業時間など変わりやすい情報は、公的機関や交通機関・施設の一次情報を確認し、変更があれば記事へ反映します(記事内に最終更新日を明記)。